2012年3月10日土曜日

Colony

Colony
HIROKI SASAJIMA
IHab040

I’ve long been fascinated by the detail of sound, whether in a dense audible field or in the quietest environment. Indeed, it is locations we think of as ‘still’ that draw me in most. Listening to the stridulation of insects is just one way we can move nearer to the world in which small occurrences often create the loudest sonic elements. By shifting our perception we can understand more clearly how fluid, how active stillness really is.
On ‘Colony’ Hiroki Sasajima presents us with eighteen movements; a few minutes each, intense and strident, capturing the language within locations dominated by these sonic elements to such an extent that it is the normal human instinct to filter them out. One of the reasons I remain fascinated by the act of field recording, the art of listening, is its ability to remove those filters and ‘Colony’ reminds us of that process.
-Jez Riley French

Colony is a collection of raw recordings focused on communication signals of small insects and sounds taken from their natural habitat. Over the course of almost three years, I made recordings at several locations at specific times of the year when the insects become most active. Various soundscapes exist, defined by different characteristics of the small spaces that they inhabit. Insects have an extraordinarily acute sense of hearing, and there is documentation that they respond to a wide range of sounds and can freely adjust the level of their hearing in accordance with the sounds of their own. Sound is the most important component of their lives, which made it interesting to recreate the sounds of their immediate surroundings and their signals of communication.

Colony is entirely free of artificial or man-made sounds, eliminated so that the sounds from the insects' surroundings can be heard as clearly as possible. The actual spaces that we human beings inhabit in everyday life, of course, are always closely connected to theirs. From a bush in our yard, a park at a city street corner, to areas that are rural, a myriad of communities exist in various places. In Japanese culture, appreciating the sounds of insects is a tradition that goes back to olden times, their sounds enjoyed as songs, a voice or a message from another creature. Many such sounds exist in the changing of the seasons and in a delicate natural environment, certain to keep stimulating our own sensibility.
-Hiroki Sasajima


Location Fujiyoshida, Narusawa, Okutama, Itsukaichi, Hinohara, Akishima, Sagamihara, Atsugi, Otaki, Tateyama, Kamogawa, Kamakura

Equipment NT4, NTG2 with BLIMP, R-44, DR-100, H2

Impulsive habitat

for Japanese
長い間私は、音が緻密に聞こえてくるフィールドやこの上なく静かな環境で音の細部に聴き入って来た。
そう、いつも"しんと"静まり返った場所に行くと引き込まれてしまうのだ。
虫の声に耳を傾けることは、小さな出来事が次々と大きな音の塊を生み出していく世界へ近づく唯一の方法だ。
私たちの知覚をシフトすれば、静寂というものがいかに移ろい生き生きとしたものなのかはっきりと分かるだろう。
笹島裕樹は"Colony"の中で18個のムーブメントを提示している。どれも数分の長さで、強烈に耳に刺さる。
通常は人間の本能が排除する(フィルタリングしてしまう)、虫たちが生み出す音、その音に満ちた場所から言語を取り出している。
私がフィールドレコーディングの活動に魅了され続ける理由の一つは、彼らの"聴く技術"、その能力が私たちの耳からフィルターを取り払ってくれることにある。"Colony"はそんなプロセスに気づかせてくれる作品だ。
Jez Riley French

colonyは小さな虫達が発するコミュニケーションシグナルや彼らが棲息する環境にフォーカスした未加工の記録集です。約3年間、私は虫達が活動する季節にいくつかのロケーションで記録を行いました。彼らの棲息する小さな区域にはそれぞれに特徴的なサウンドスケープが存在し、虫たちはその鋭敏な聴覚で反応/呼応しています。ある研究では、虫たちは自分自身の鳴き声に合わせて聴覚の感度を自在にコントロールすることもできると言われています。生息環境音やコミュニケーションシグナルなど生存にも関わる最も重要な音を彼らがどのように聴いているのか、その営みに耳を傾けるのはとても興味深いことだと思います。

colonyは虫の声と彼らを取り巻く生息環境の音をより明確にするため、人工音が入り込まないロケーションを選び、録音時もそこに配慮して行いました。とはいえ、私たち人間の生活環境は彼らの生息環境と近く接しており、田園地帯といった特別な場所でなくても、心に留めて目を向けると庭の植え込みや都市の片隅に配置されている公園など、身近な場所に様々なコミュニティーを見つけることができます。とりわけ日本には古くから虫の音に聴き入る文化があり、"人と虫"という種の区別の手前に立ち、同じ生き物の声やメッセージとして鳴く虫の声を鑑賞し楽しんできました。季節の移り変わりや繊細な自然の姿など目に見える世界の背景にはこのような音がたくさん存在し、私たちの感性を刺激し続けてくれます。
Hiroki Sasajima

2012年1月1日日曜日

Best of Soundscape 2011

音の記憶 2011


竹林の雪解け

神奈川県相模原

真冬の早朝ならではの澄んだ空間に雪解けの音が絶え間なく響き渡る。

前日から降り積もった雪が竹林の枝や葉から滑り落ち、 無数の水滴が大地に吸い込まれ川へ流れていく音風景に自然の循環や生命力を感じることができました。



鏡池の蛙

長野県戸隠

伝統と自然の宝庫とも言われる長野県戸隠ですが本来の自然が姿を現すのは、日没から早朝にかけてです。

4月頃の鏡池では夜になると蛙の鳴き声によるサウンドスケープが周囲をすべて包み込み圧倒的な世界が広がります。

戸隠にはこのような貴重な聖域がいくつか存在しますが、この時期の鏡池はその中でも最も印象深かった場所です



500個の風鈴の音を聴く

東京都池上本門寺

毎年7月に大田区の池上本門寺で「500個の風鈴の音を聴く」というイベントが行われています。

風が奏でる500個の南部風鈴の音色は時に変化する持続音のように聴こえることもありました。

境内の砂利を踏む音、訪れた方々の話し声、つくばいの音などが風鈴の音と折り重なり日本の夏の音風景を演出します。



奥養老の虫の音

千葉県養老渓谷

美しい里山のサウンドスケープ、田畑やその向こう側の山々から様々な種類の虫の音を聴くことができます。

月明かりと星空の下で共鳴する虫たちの鳴き声は遠くに見える山のシルエットからも届いてきます。

沢山の個性的な鳴き声、養老渓谷の川の流れの音も聴こえる田舎のサウンドスケープに心が落ち着きました。



多摩川の落葉
東京都昭島
多摩川沿いの広場にできた柔らかな落ち葉の絨毯。
散歩や紅葉見学の人たちが落ち葉を踏む音、サイクリング道路を通る自転車、風が吹くとパラパラと木から葉が落ちてきます。
乾いた秋の夕暮れ時に暖かいサウンドスケープ。


and my favorite 2011 field recording releases

El tren fantasma. CHRIS WATSON (Touch)
Phonography Meeting 070823. -VARIOUS ARTISTS (Winds Measure Recordings)
Ki. LUIGI TURRA(and/OAR)
Credence. CHRISTOPHER McFALL, DAVID VELEZ (Impulsive Habitat)
Estuary. CHRIS WHITEHEAD (Impulsive Habitat)
Connection. SIMON WHETHAM (3leaves)
Barges & Flows. AKOS GARAI (3leaves)
Where Once We Walked. MARK PETER WRIGHT (Another Space)
For Objects. JEZ RILEY FRENCH (Engraved Glass)
Aguatierra. JUAN JOSE CALARCO (Unfathomless)
Ultrasonic Scapes. EISUKE YANAGISAWA (Gruenrekorder)

Best wishes for 2012!

2011年11月2日水曜日

Hidden Bird's Nest


特定の地域や場所に焦点をあてるというコンセプトのもとで平尾貴久氏と共に長野県、戸隠にて行われた長期フィールドレコーディングプロジェクト作品"Hidden Bird's Nest"がリリースされました。

戸隠は長野市北西部の地区(旧・上水内郡戸隠村)です。山間部に位置するこの地域には、広葉樹が繁茂し、数多くの野鳥が生息する国内でも屈指の自然の宝庫です。
また、日本古来から伝わる神話を残し伝統と自然遺産が共存している貴重な場所でもあります。
Hidden Bird's Nest はこの地域に存在する自然環境の性質や微弱な振動、
生息している生物などを幾つかの方法によって記録し、収集されたサウンドスケープを再構築した作品です。

*国内からのオーダーはこちらでも承ります、詳しくはメールにてお問い合わせ下さい。
hirokisasajima(at)gmail.com


"With the aptly named "Hidden Bird's Nest" Hiroki Sasajima & Takahisa Hirao, all senses in alert, commit an uncommon dive into Nature's breathing Heart, the clamor of the world...

Purity is often usually a simple idealistic abstract notion - not here ; all sounds seem to have been captured in such a pristine way and in such full details that it seems to exceed the limitations of faithful reproduction...and one gets the feeling that suddenly the whole Cosmos is almost enclosed in a single resonance just in front of your ears...
Distance becomes abolished, and it's like if the listener is invited to become a vibrating & active part of the selected location...

Each sound has its own weight, color, placement and is the exact reflection of what it stands for...the restitution of an essence into all its components...

"Hidden Bird's Nest" should cross time easily, offering a veneer of permanence, while being an ultimate testimony of the magnificent Togakushi region..."

Daniel Crokaert

All recordings by Hiroki Sasajima & Takahisa Hirao
Mastered by Ákos Garai
Edition of 300 // 3L011 // MMXI
Order to 3LEAVES

2011年10月19日水曜日

James McDougall & Hiroki Sasajima | Injya



label : unfathomless
format : CD ltd to 200 hand numbered copies
release year : 2011
length : 54’32 …
status : OUT NOW !

: info :
“Sometimes, the impossible is a basket of new unlikely seeds – realizing the geographical difficulty of working in unison on the same site, we opted for using at least common geologic context, not knowing where this could lead us…

What could come indeed out of distance, sensory communion, a mutual love for depicting the relief of things, its tactility ?…perhaps as with the best abstraction, a fertilizing stream, something perhaps larger than what the initial elements could have implied…something surprising even to us…

“Injya” is the encounter of our combined wanderings, and most probably the emergence of an imaginary entity powerful enough to engage us in a strange way…”(James McDougall/layout by Daniel Crokaert)

~

>>> order via Paypal : chalkdc@unfathomless.net

(Europe) : 14 € (inc.postage)

(World) : 15 € (inc.postage)

2011年8月21日日曜日

2011年7月10日日曜日

inscapes


inscapes
国内屈指のアーティスト達が集結しフィールドレコーディング素材を使った即興演奏を行うTokyo Phonographers Union、海外からは初来日となるBlake Carringtonをスペシャルライブアクトして招き、今年から活動の拠点を東京に移したCelerのソロパフォーマンスが行われます。
この機会でしか実現できない貴重な内容を是非お楽しみください。

7/31 (sun) @ Bullet's

Live
Tokyo Phonographers Union
(marcos fernandes, sawako, 安永哲郎, 小野寺唯, 平尾貴久, 笹島裕樹)

Blake Carrington

Celer

DJ
冷泉

Open 18:30 Start 19:00

adv / 1500yen | door / 2000yen (+1drink)

Bullet's
東京都港区西麻布1-7-11 霞ハイツB1F
tel.03-3401-4844

contact for adv.tickets / info hirokisasajima at gmail dot com(笹島 裕樹)


artist profile

Tokyo Phonographers Union
フィールドレコーディングを基礎に音の環境を探求するサウンドアーティストのコンベンション。周囲の音に注意し、ドキュメントし、楽しむ、そしてサウンドウォークやパフォーマンスを通してサウンドスケープへの意識を高める事が目的である。

Marcos Fernandes
横浜で生まれ、カリフォルニアで30年以上パフォーマー、プロデューサー、キュレイターとして過ごす。米国、カナダ、メキシコ、香港、日本の各地で、ソロのインプロバイザー、フォノグラファーとして公演し、パーカッショニスト、サウンドアーティストとしてさまざまなアンサンブル、ダンサー、ビジュアルアーティスト達と共演をする。アーティストを主体とするインディーレーベル、Accretionsを共同経営し、南カリフォルニアのクリエイティブな音楽を専門とするTrummerflora Collectiveの創立メンバーでもある。

名古屋出身の音響作家、メディアアーティスト。デジタル技術を用いながらオーガニックで瑞々しい世界感を紡ぐsawakoの作品は、これまで英国のWire誌や米国のNYArt誌などにとりあげられてきました。2000年ごろからネット上をベースに活動をはじめ、ガーリーミニマリズムの先駆けとして活躍。日常の小さな断片をきりとって、電子音とともに、様々な情景のうつろう懐かしくて少し切ない凛とした空気感を紡ぎます。親しみやすい穏やかな音景によって「microsound」「lawercase sound」とよばれていたジャンルの裾野を広げることに貢献する一方、その硬派でゆるぎない独特の世界感とテクノロジーに関する洞察力の深さは、世界中のコアなリスナーに根強く支持されつづけています。

1976年生まれ。1999年から2007年まで音楽レーベルcubic musicに参加。2008年より「安永哲郎事務室」名義で海外からのアーティスト招聘やコンサート、美術展などの企画・プロデュースを行う。アメリカはオレゴン州ポートランドのインディペンデントシーンやノルウェーの実験音楽シーンの紹介をはじめ、ドイツの伝説的音楽ユニット「Cluster」の日本初となる講演会を手がけるなど、活動の展開は多岐にわたる。また、エレクトロ・アコースティックユニット「minamo」やアヴァン・フォークバンド「HELLL」などのメンバーとして電子楽器などを用いた演奏活動も行っている

1982年岩手県生まれ。「環境/空間から捉えた音の機能と関係性」をコンセプトに音と音がつくりだす空間を含めサウンドデザイン、サウンドスペースデザインから家具デザインまでを手掛ける。アメリカの名門"and/OAR"をはじめとする国内外のレーベルより多くの作品を発表し、イギリスの音楽雑誌"THE WIRE"など海外メディアを通じて広く紹介され高い評価を得ている。


東京郊外在住の音響作家。野外録音で収集した具体音・楽器・声など音素材の鳴り響きを抽出した音響作品を制作。幾つかのユニット・プロジェクトに参加し作品の制作・ライブ活動を展開。演劇やコンテンポラリーダンスとのコラボレーション・楽曲の提供。イベントオーガナイザー「77 color symphony」としてイベントの企画・運営。

笹島 裕樹
フィールドレコーディングを主に各地で収集された環境音や現実音などのサウンドマテリアルを随所に配置させ独自の繊細なサウンドスケープを構築する。環境録音を通じて特定の場所や空間が持つ性質に焦点を向けることにより音の本質、またその可能性を探求している。


solo performance

2005年より自主制作リリースから活動を開始し、Infraction, and/OAR, Spekkなど世界中のインディペンデントレーベルから多数の作品を驚異的なペースで発表するWill LongとDanielle Baquet-Longによる夫婦ドローンデュオ。2009年にDanielle Baquet-Longが亡くなってからはWill Longがソロパフォーマンスを行っている。本年より活動拠点をカリフォルニアから東京に移す。



アメリカ ブルックリンで活動しているサウンド・ヴィジュアルアーティスト、建築や文化地理学、ランドスケープなどを取り入れた映像作品は各方面から高い評価を得ている。また今年3月にDragon's Eye Recordingsから発表されたアルバムCathedral Scanは、空間の構造やその反響を自身のサウンドソースと結合するという大聖堂で行われたパフォーマンスを再編集したもので、今回初来日となる東京でのパフォーマンスも期待される。





dj

NERAE/夜抄記/Nocturnal Abstracts/NEUREC/Hiss-Atomosphere/









2011年6月2日木曜日

Tobira Records compilation release party

6/25(sat) 京都のカセットテープレーベル Tobira Records によるコンピレーション作品の発売を記念したlabel show caseが開催されます。

duennレーベルのaftertapeに続き小野寺唯さんとのコラボレーション作品でコンピレーションに参加し、今回は初共演となるライブパフォーマンスを行います。

Tobira Records compilation release party
2011.06.25 (Sat)
Open 18:30 / Start 19:00
at Ochiai "soup"
Entrance Fee: 2,500yen / adv.2,000yen

LIVE:
Celer
Yui Onodera + Hiroki Sasajima
Hakobune
Nobuto Suda
Chihei Hatakeyama

Visual:
Yuki Izumi
Samuel Andre

more info: